石鹸カス、水垢など水回りのアルカリ性の汚れに活躍。
Ctric Acid、酸性pH2
概要と特徴
クエン酸はおなじみの酸っぱい成分。柑橘類や梅干しにも含まれる酸です。食品として使われるものなので安全性は高く、ナチュラルクリーニングにも使いやすいものです。
代用できるものはお酢やレモンなどですが、匂いや余分な成分がないクエン酸単体なら無味無臭で水に溶けやすいので、使いやすくとても効率的に掃除ができます。
比較的強めの酸性の性質を持っているので、水垢や石鹸カス、トイレの尿石、アンモニア臭、たばこのにおいなどのアルカリ性の汚れや匂いに効果を発揮します。
また、静菌、抗菌効果が期待できるので夏場などのお掃除やまな板にクエン酸水を吹き付けて抗菌効果を狙うのも良いです。
注意したい点としては、酸が強いので素材を傷めることがあるということ。使用する場合はよく洗い流したり、ふき取りもしっかり行います。
また、塩素系のもの併用して使うことはできません。 他にも、シャンプーのリンスとしてや、洗濯の仕上げ剤(柔軟剤の代わり)に使われるなど多岐にわたって使うことができます。
クエン酸のPhは2で酸性。ナチュラルクリーニングでは唯一の酸性質の洗浄剤としての位置づけ。
適応する洗浄
- アンモニア臭
- たばこのにおい
- 石鹸カス水垢などのアルカリ性の汚れ
- 尿石(便器
- ケトルやポットのカルキ汚れ
- 石鹸洗濯の仕上げ剤として(残った石鹸を中和する働き)
苦手な洗浄
- 皮脂や油などの酸性の汚れ
- 生ごみなどやタンパク質など、酸性質の汚れや匂い
注意する点
- 酸が強いので素材が痛みやすい場合がある。鉄はさびやすいので使用を控え、ステンレスやクロムメッキなどで使う場合もしっかりとふき取って使うようにすることを心がける。
- 揮発性がなく拭き取らずにいるとべたつくことがあるので、しっかりとふき取って使用。
- 大理石などには使用厳禁。主成分である炭酸カルシウムが酸によって溶け出してしまう。
- 塩素系の洗浄剤とは混ぜて使うことはできない。有毒ガスが発生して危険。使用厳禁。
- 吸い込んだり目に入ったりしないように気を付ける。酸が強いので刺激と痛みを感じる場合がある。
使い方
粉末で使う
シュガーポットやふりかけボトルなどに入れておくと使いやすい。 便器の尿石予防や普段の便器内のお掃除に。
排水のパイプクリーニング(重曹と合わせる)や電気ケトルやポットのカルキ汚れ除去、洗濯の仕上げなどで。
純石鹸のお洗濯の中和剤や柔軟剤として使う。
クエン酸水(スプレー)として
水栓器具などにつく、水垢、石鹸カスなどにスプレーして拭き取る。
まな板の抗菌。
トイレの床、壁などに吹き付けて拭き取り、アンモニア汚れ除去。
たばこくさい部屋やトイレの消臭として空間にスプレーして使う。
重曹などを使って掃除をした場合に、白く成分が残る場合があるので、クエン酸水でふき取って中和させる。
作り方
ビーカーなどを用意すると作りやすい。水1カップ(200ml)に対してクエン酸小さじ1/2程度入れて溶かす。
出来たクエン酸水はスプレーボトルなどに移して使う。
※クエン酸は水に溶けやすいので、常温の水でOK。酸度が高いので作り置きできる。それでも1週間から2週間で使い切るのがグッド。
洗剤としてのpH位置
※中性に近いほど素肌に優しい洗浄剤と言えます。