ハーブの最も基本的な活用方法の一つです。
ハーブやスパイスの香りを塩に移しておけば、いつでも本格的な風味付けが可能になります。無添加、無香料、無着色の、ハーブソルトを自家製で入手。
塩は料理の基本的な調味料ですから、こだわったオリジナルのハーブ&スパイスソルトは何種類か作って常備しておくと、味付けのバリエーションも増やしやすいです。
塩にもこだわって、ハーブへのこだわりもミックスさせて贅沢な調味料づくりを楽しめます。
季節によって収穫できる旬のハーブは様々です。それぞれの季節に合わせて収穫できたハーブやスパイスをブレンドして、季節限定のハーブソルトを楽しむのも素敵です。
目次INDEX
用意するもの
好みのドライハーブ各種
(この例では4種類のタイム、バジル、ローズマリー、オレガノなどのハーブ類をチョイスしています。)
フレッシュのものは、日陰で乾燥させるか、クッキングシートの上に置いて、110℃~120℃に設定したオーブンで確認しながら何度か加熱して乾燥させます。生のガーリックも薄くスライスして同じようにオーブンで乾燥させます。予めガーリックパウダーを作っておいたり、流通しているものを準備しても。
※ドライは保存期間を長く設けられ、安定したハーブソルトとして常備しておきやすいです。
乳鉢orすり鉢
ドライハーブやスパイスを細かくするために使います。
塩
こだわりの自然塩なら、さらに贅沢なハーブソルトができます。
保存瓶
塩なので保存は利きますが、小瓶などの方が少量ずつ作れるので気兼ねなく楽しめそうです。もちろん大容量で作ってもOK。
※金属製のキャップは錆びやすいので、コルク栓やアルミキャップなどのビンがベストと言えます。
基本の作り方
1、ハーブを乳鉢orすり鉢で細かくします。
2、塩はフライパンなどに入れて、水気が飛ぶまで軽く炒ります。
※塩はサラサラとしている方が良いです。また、岩塩は下ごしらえ用のハーブソルトとして重宝しますよ。
3、乳鉢の中に塩を加えるか、またはたくさん作りたい場合はガラスボールなどに移し、細かくしたハーブ類と混ぜ合わせて完成です。
4、煮沸消毒をしてしっかり乾かしたガラス瓶などに入れて保存。
ポイント
数種類を使って複雑さを生み出すとより贅沢な味わいになります。複雑な味わいと香りは、料理の旨味を最大限引き出してくれます。
香りが強めなハーブを使う場合は、最初は控えめにして試すと良いです。ローズマリー、セイジなど。
シンプルに一種類だけのハーブやスパイスで作るハーブソルトもおすすめです。一つ一つのハーブやスパイスとじっくりと向き合って味わえる塩は、まさに贅沢な調味料として毎日の食に変化をもたらしてくれるかもしれません。
今、家にあるもの、今日収穫できたハーブがあるなら、それだけでハーブソルトづくりはできます。どんどん作ってどんどん楽しみたい。
いろいろ作って並べてストックして、毎日のサラダにバリエーションを付けるのも楽しくて飽きません。
ワインにとびきり合うのはどんなハーブやスパイスソルトなのかを見つけるのも醍醐味の一つと言えそう。
いろいろ試して好みの味を見つけるのも楽しいです。
いろいろ作りたいハーブ&スパイスソルト
トスカーナソルト
北部イタリアでは、ローズマリー、セイジ、ガーリックをブレンドしたハーブソルトを「トスカーナソルト」と呼んで親しまれ、一般家庭での常備塩になっています。ハーブソルトの基本ブレンドの一つです。
フレッシュハーブソルト
フレッシュなハーブを使って作るハーブソルトもまた、違った味わいがあります。特にバジルのハーブソルトは夏には出番が多めです。トマト料理、サラダ、冷たいスープなど、夏に食べたくなる料理に大活躍なんです。
フレッシュハーブは葉だけをとって、細かく刻んでから塩と混ぜ合わせます。フレッシュなので長期保存はできないので注意です。冷蔵庫で保存するのが安心です。
※水で洗ったらしっかりと水気をとってしばらく乾燥させるのがベストです。水気があると傷みやすくなります。
フレッシュは独特なまさに新鮮な香りを楽しめるので、ハーブをフレッシュで楽しめる季節を逃さないように。
UMAMIハーブソルト
セロリ、タラゴン、イタリアンパセリなどは旨味をアップさせてくれるハーブと言えます。野菜ブイヨン作りでも主要メンバーに数えられるハーブです。
スパイシーソルト
辛口派の人は、ピリッと辛味の強いスパイシーなソルトを常備していつでも、スパイシーテイストを楽しんで。ブラックペッパー、ガーリック、オレガノをブレンドしました。
ラベンダーハーブソルト&シュガー
夏のレモンジュースに入れて楽しんだり、ラベンダー香るスコーンを作ったりと、癖になる味わいです。お試しあれ。フレッシュなラベンダーの葉で作るのも美味しい。
ソルトではなく、シュガーと組み合わせて、紅茶やハーブティー、ジュースで使うのも楽しい。
香りと甘みがミックスされ、五感を刺激して、個性的な美味しさを感じさせてくれる。
シュガーの場合、ラベンダー、ローズ、ネロリなどフローラル系のハーブが相性抜群。フローラルな甘みが楽しい。
普段なかなか料理に使う頻度は少ないフローラル系のハーブ類を試してみて。
他にもいろいろ!!ハーブ&スパイスソルト
ナッツ類を組み合わせてコクと香ばしさをプラスしたソルトや、柑橘類を組み合わせて爽やかなシトラスハーブソルトも美味しいです。エスニック系な風味を手軽に演出できます。
サラダともよく合うし、煮込み料理に入れるとコクがアップ。写真は煮込み料理の万能ハーブのタイムとカシューナッツをブレンド。
生のナッツ類を使う場合は必ず乾煎りします。
ナッツは細かくすりつぶしてから塩と混ぜ合わせます。ペーストにならないように押し潰す感覚でパウダー状になるように。
市販されているオーガニックなハーブソルト
流通しているハーブソルトを試してみて、味を研究してみるのも良いと思います。
自分が育てているハーブ類などを厳選して調合して、オリジナルの美味しさ開発を楽しんで下さい。
ハーブソルトの使い方
普段使っているソルトをハーブソルトに変えてみましょう。複雑な香り付けがあっという間にできます。特に数種類を組み合わせたハーブソルトはかなり優秀です。パスタ類ならなんでも美味しくなるんじゃないかと思えるくらいです。
調理の前に素材にすり込んで使うと風味を移すことができます。下ごしらえをしっかりすると本格的な美味しさを狙えます。
バケットにオイルと共に一振りして食べたり、温野菜や蒸し野菜にふりかけて食べたり、シンプルな料理の美味しさを引き出すのがとても得意です。
カットした色とりどりの季節の野菜にハーブソルトをまぶして、オーブンで焼くだけでヘルシーなおやつに。付け合せとしてもね。
参考
手軽に作るサンドイッチも本格的な味わいに。
テーブルソルトとして、常備してけば、あらゆるものにかけて楽しめます。ハーブやスパイスで美味しさを引き出されたソルトが、最後の仕上げとしても料理を引き立てます。
ハーブ香る塩気がいろいろな料理やお菓子に合うことを発見すると思います。