チャイブの概要
学名 | Allium schoenoprasum |
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科名 | ユリ科・ネギ属 |
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和名 | セイヨウアサツキ |
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別名 | エゾネギ、シブレット |
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花言葉 | 「「忠実」「素直」「柔軟性」 |
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開花期 | 4月~7月 |
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使用部位 | 花・茎・葉 |
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原産地 | ヨーロッパ、中央アジア、温帯~寒帯地域 |
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草丈 | 30cm~40cm |
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アサツキや小ねぎよりも優しくてまろやかな味わいと繊細な香りを感じさせるハーブです。まさにネギと思わせる葉をまっすぐに伸ばします。
5月頃には、そのシャープに伸びた葉の先にピンクや紫色(白い花を咲かせるタイプも有り)のふわっとした鑑賞性の高い花を咲かせてくれるのも魅力。
花も葉もネギのような香りを漂わせます。 フランス料理にも欠かせない香草のひとつで多用されています。
コンパニオンプランツとして代表的なチャイブは、野菜やその他のハーブと一緒に混植することで虫よけに一役かってくれます。
チャイブの主な薬効作用
消化機能活性、疲労回復、強壮作用、抗菌
チャイブの主な適用症状
肉体疲労、高血圧
チャイブの使い方の参考
料理に
ネギと同じように使えるので、小口切りにして薬味やトッピングに。どんな料理にも合わせやすい。繊細な香りは熱で飛びやすいので軽めの調理かフレッシュがグッド。
ポテトサラダやスープの具に。フランス料理のビシソワーズには必ずトッピングされます。 花もほのかに香るネギっぽさが食欲をそそる♫エディブルフラワーとしてもちろん食べることができるので、サラダに散らせば華やかに彩られる。
ディップやパテづくりにも合わせると優しいパンチが利くので、野菜やパンも美味しくいただけます。
コンパニオンプランツの代表として
ネギやニンニクなどを一緒に植えておくとバラに虫がつきにくくなり、香りも高まると言われますが、チャイブもそのひとつ。花の鑑賞性も高いので、バラの花との相性もグッドです。家庭菜園がエディブル&ポタジェガーデンに。
クラフトにも
花はドライフラワーにも適します。束ねて吊るして飾りに。スワッグづくりにも。
チャイブの育て方と収穫
https://linobase.org/herbswitharoma_category/herbofupbringing
好む環境
乾燥が苦手 で、温帯や穏やかな気候を好む。日本の気候にも適応しやすい。
種蒔き
時期は3月下旬から5月。または秋の9月から10月。苗の定植は11月頃までならできる。 発芽適温は20℃前後。種子は嫌光性なので、土は厚く被せるのが良い。
発芽まで少々時間がかかる傾向。2周間は気長に構えて。3月下旬くらいには種蒔きをして早めに育苗を始めると良い。
セルトレーやピートバンにばら蒔ききして、発芽したら混み合っているところを間引いて5cm程の草丈になったら4~5本を一株として3号ポットなどに移して仕立て、草丈10cm程度まで育苗する。
直播きの場合は、多少密になっていてもOK。株間20cm置きに10粒~15粒程度を散播する。 間引く場合はスカスカだと美しくないので、10本~15本くらいのグループができるように間引く。むしろ間引かなくてもOKな播き方をするほうが楽。 ※花が咲くのは2年目の株からなので花を楽しみたい場合は意識する。
定植
苗として流通しているものは定植しやすく仕立てられているはず。 苗からなら一月程度から収穫開始できるので簡単。 地植の場合は3~4株をひとまとめにして20cm前後の株間をとって定植するのが一般的(合計20本前後の苗が密な状態)。
土
肥沃で排水性が適度にある土で。一般的なハーブ培養土や野菜培養土でOK。酸性土壌は適さない。地植えする場合は苦土石灰や草木灰を混ぜ込んで中和させてから。
肥料
堆肥や有機肥料を元肥とする。多年草なので、春先にはたっぷりと堆肥を与えておく。鉢植えの場合は特に追肥も忘れずに。収穫ごとに有機肥料や完熟堆肥を少々加える程度でOK。
日当たりと場所
半日陰から日向が適している。ジメッとしやすい場所は避け、風通しの良い水はけの良い場所を選んで。
水やり
土の表面が乾いたらしっかりと鉢底から水があふれるほどに。メリハリを付けて。植え付け直後は水やりは控えめにしないと株が弱る場合があるので注意。(ネギ類全般に言える)
病害虫
虫はほとんど見られないのでお世話は楽。稀に新芽にはアブラムシが付くことがあるが自然農薬も活用して予防する。
夏に意識したいポイント
水切れすると葉が折れ、色も悪くなるので頻繁に水を与えるように。朝と夕方は欠かせない日が続きそう。地植えの場合も気づいたときは時々オン!直射日光には気をつけ移動できるなら半日陰へ。
冬に意識したいポイント
耐寒性は比較的ある方なので、冬越しはできる。株元をマルチングして暖かくしてあげて。地上部は枯れても根は生きているので、土の乾きに気づいたら湿る程度に水を与えて春を待つ。
収穫
草丈が20cmほどになったら収穫開始。冬と真夏を除いていつでも収穫可能。株元から2~3cm程度残して、必要な分を刈り取る。そこからまた茎が伸びてくる。成長が早いのが嬉しい。
※密生して成長させるのが推奨されるが、混み合いすぎると株が弱るので、大きく成長したら株分けしたり、間引いて水耕栽培でキッチンを彩ったり、株の更新に利用するために育苗するのも良い。
※鉢も毎年植え替えるのがよい。地植えも3年頃をめどに成長の勢いが鈍ったら植え替えを意識する。
※花を咲かせると葉は硬くなりがちだが、開花してすぐに収穫すれば、花も葉も楽しめる。花を放置して鑑賞しても素敵なので、咲かせる株と収穫する株をバランスよく。
チャイブのよもやまエピソード
日本のアサツキの仲間で、ネギ属なので硫化アリルという成分が含まれます。これが、胃腸強化や疲労回復を司り、抗菌作用や殺菌作用も期待でき、風邪対策や冷え性にも良いとされています。
ミントやオレガノのように急激に広がるような成長の仕方はしないので、お庭でもスポット的に植え付ける事ができます。
ニンニクのことをガーリックチャイブと読んだりしますが、同じように抗菌性と忌避効果を期待でき、コンパニオンプランツとしての機能を担ってくれるので、お庭の空いたスポットに植えれば華やかに彩りながら虫よけになるので一石二鳥。