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レモンバームの紹介と育て方。効能や使い方の参考も。

レモンバーム

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レモンバームの概要

学名Melissa officinalis L
科名シソ科セイヨウヤマハッカ属
和名西洋山薄荷
別名ビーバーム、香水薄荷
花言葉思いやり
開花期6月~7月
使用部位主に葉
原産地地中海沿岸
草丈20cm~70cm
多年草

薄緑色のハート型の葉が特徴的で、縁がのこぎり状になっています。白い小さな花を咲かせるのも見逃せないポイント。レモンに似た甘い柑橘系の芳香を持ちハーブティーとして多用されます。 記憶力の低下もサポートしてくれるそう。

落ち着きたいとき、リラックスしたい時は特に鎮静作用が期待でき精神的な症状に効果を発揮してくれます。 メディカルハーブとして、古代ギリシャ・ローマ時代などから2000年以上栽培されてきた歴史を持ち、重宝されてきました。

精油の量が比較的少ないのでアロマとしては高価になりがちですが是非ハーブやアロマライフの定番として取り入れたいですね。

レモンバームの種類

葉に斑が入るタイプのゴールデンレモンバームという品種もある。彩もきれいなので花壇やガーデンに最適。

レモンバームの主な薬効作用

抗菌、鎮静、精神の安定、胃腸強壮、発汗作用、脳の活性化

レモンバームの適用症状

消化器系不良、心身性胃腸炎、不眠、神経痛、頭痛、ストレスや不安、解熱、高血圧、記憶力の低下

レモンバームの使い方の参考

料理に

レモンの風味づけに使えます。ドレッシングやサラダとしても。ゼリーやアイスなどのデザートにも相性がいいです。酸味はいらないがレモンの風味は欲しいなんてときはアクセントになります。

果物との相性がいいのでスムージーに入れても。小さな新芽は飾りに、柔らかく適度に育った葉はサラダに。硬くなってしまったらハーブバスやポプリに。

ティーとして

夏バテや風邪などで体力を消耗したときに、疲労回復効果が期待できるのでティーとして飲むのがおススメ。摘みたてのフレッシュハーブティーは夏に大活躍です。解熱作用も期待できます。

消化も助け、食欲がない時も食欲を増進してくれるので、食事中のハーブティーは効率のよい取り入れ方です。紅茶や緑茶に入れれば簡単にレモン風味のティーが楽しめそう。

ハーブバスとして

香りも素敵なので贅沢なハーブバスとしておススメ。肌をなめらかにし美肌をサポートする効果が期待できます。収穫した後の余った茎を用いたり、葉焼けしてしまった葉などを、無駄なく利用したい。

ポプリやサシェとして

香りがいいので、乾燥させてポプリやサシェとしても。精油は手作りアロマ香水にも適しています。枕に潜ませて眠れば安眠効果も。

※ドライハーブもゆっくり乾燥させないと香りが弱くなりがちなので、ゆっくりと天日干しがおススメ。自然に乾燥させた方が◎フレッシュのままフリーザ-バッグに入れ、冷凍保存も出来る。

レモンバームの育て方と収穫

https://linobase.org/herbswitharoma_category/herbofupbringing

比較的栽培は容易で植物の成長に大きな貢献をしてくれる蜂も寄ってくるので庭の一角には植えておきたいハーブ。 多年草なので、苗から育てるのが一般的だが、 種から挑戦するのもいい。 発芽力も高いので地面に直播してもよく育つ。

種蒔きも植え付けも春か秋の3月~4月、9月~10月頃に。種から育てた場合は一年目は株を大きくすることをメインにして収穫は控える。本格的な収穫は二年目から。 生長が早いので地植えの場合株間は最低30cm以上は確保したい。大きく育つので50cm以上あると理想。プランターの場合も大きめを意識して。

 水はけがよい腐植質の肥沃な土を好む。乾燥には弱いとは言え、地植えの場合は一年中湿った場所は避ける。

肥料

肥料を好む性質があるので、元肥と追肥も一般的なスパン(入手した肥料の記載を参考)で与える。液肥なら二週間に一度くらい。肥料が足りないと葉がどんどん黄色くなって小さくなる。植物性の液肥は多く与えすぎても肥料焼けを起こさないのでおススメ。

日当たりと場所

日向から半日陰が適している。夏は直射日光を避けた風通しのいい場所で。あまりに日陰過ぎると香りが弱まる。

水やり

湿気を好む性質があるので乾燥しすぎに注意。土の表面が乾いたら水やりを。夏は毎日上げた方が良いが梅雨時期は控えめにし、冬も控えめに。

病害虫

ハダニやイモムシなどに注意。見つけたら捕殺。フレッシュを使いたので日頃からよく観察して自然農薬で対策を。

夏に意識したいポイント

直射日光には弱く、すぐに葉焼けしやすい。香りも弱くなるので半日陰で管理。収穫を兼ねて株元から切り戻しを。

冬に意識したいポイント

耐寒性はあるので冬越もできる。 収穫は一年中できるが枯れてきたら株元から刈り込んで春に備えるとよい。

収穫

苗を植え付けて一か月弱くらいから。草丈は20cmくらいからが目安。上の方から摘みながら下の葉を残して。夏の生育は旺盛なのでどんどん収穫する。

小まめに収穫して風通しを良くし、茂りすぎないように湿気対策を。花の咲き始めが最も香りがいいのでそのタイミングを逃さずに。収穫を長く楽しむなら花穂は摘む。

※多年草なので春や秋に株分けや挿し木で増やすとよい。霜が降りる季節は避け、春はすぐに株分けするのが良い。繁殖力も旺盛なのでこぼれ種で増えていく様子を見るのも嬉しい。

※葉焼けを起こしてしまった場合は株元から切り戻して育てると綺麗に生長してくれる。フレッシュで使いにくいものはポプリや入浴剤として楽しむ。

※直射日光に当たりすぎると、香りがサンショウのようなスパイシーな香りになってしまう。

※株姿が乱れたら大胆に切り戻しを。すぐに芽吹くので大丈夫。苗の植え付け時も半分くらい刈り込んで(摘心)から植えると一気に生長する。

レモンバームのよもやまエピソード

学名のメリッサはラテン語で「蜜蜂」を意味します。蜜蜂がよく集まるので、蜜源植物として栽培されてきた歴史もあります。このハーブがあれば、蜂は必ず戻ってくるとされたほど期待された植物です。

ハーブガーデンと蜂の巣は昔から密接な関係を築いてきましたが、レモンバームがハーブガーデンの代表的存在であったと言えるでしょう。 長寿のハーブとして裏付けられるような逸話も残されています。