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スプラウトの種類と育て方。インドアガーデンとしても楽しめる。

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スプラウトで遊びたかったのです。なんだかちょっぴり隠れ家的存在のスプラウト。やっている人はやっている。自分で育てるとなお、魅力的に日常を彩ってくれるのです。育てかたもちょっぴりスマートにを意識して、キッチンの営みを私色に。収穫したての野菜で料理をする贅沢な気持ちを実感すると、もはややめられません♪ 低カロリーのヘルシーフードにはぜひ使いたい素材ですよ。

スプラウトって何?

スプラウトとは、発芽したばかりの野菜、つまり新芽の総称です。カイワレ大根は代表的でスーパーでは定番のように置いています。中国料理によく使われるトウミョウや、もやしも定番の食卓野菜で馴染みのあるスプラウトになりますね。日本では明治以前よりソバモヤシがよく栽培されてきました。近年ではブラックマッペなどの黒豆もやしが多く出回るように。発芽玄米や発芽したての豆類もスプラウトです。特に発芽したてのお豆をおススメしたい。美味しくてやわらかくて優しくて可愛くて、二日で出会えます。

育てるのも簡単で、キッチンを彩るインドアガーデンとしても素敵。食べるだけでなく、育てる楽しみとともに、インテリアとしても楽しめます。いろんな豆類や種でスプラウトを育ててみるのが面白いですよ。

さらに天然のサプリメントと呼ばれ、栄養価にも注目したいところ。

スプラウトの種類と育て方、そしてスプラウトが注目される理由の一つである、栄養価のすごさを確認しましょう。

スプラウトの種類

スプラウトはモヤシ型とカイワレ型の二種類のカテゴリーに分けられます。

モヤシ型(発芽したばかりの豆類も含みます)

豆類や穀類から茎を長く伸ばし、双葉が開く前に収穫するもの。最後まで光は当てずに栽培します。

特に味が一番美味しいとされ人気があるのはブラックマッペ(黒豆もやし)。ビタミンCが特に豊富に含まれています。スーパーなどで多く流通しているのもブラックマッペや緑豆もやし。緑豆もやしは、茎が太く食べ応えがあるので人気です。

スプラウトブームの走りであるアルファルファもメジャーな存在です。モヤシ型の中でも生食もできるのでカイワレ型と合わせて栽培するのもおススメ。マスタードやカイワレ大根などと一緒に。

特に発芽したての豆類は加熱料理に最適。発芽によって柔らかくなっているので時短にもなります。

インゲンや小豆、大豆、黒豆、レンズ豆などいろいろな豆類を発芽させてみましょう。発芽しやすいもの、発芽しにくいものもありますが、挑戦していろいろな味わいを堪能し、料理のアクセントに使いたいですね。

特に、大きな豆類は茎を生長させるよりも、発芽したての茎が短いうちに食べると美味しく食べられます。

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カイワレ型

代表的なカイワレダイコンのように茎が長く伸び、双葉が開いているタイプです。栽培の終盤は光に当て緑化させます。歯触りがよくサラダやサンドイッチにベストマッチ。加熱するとくたってしまうのでローフードで活躍させたいところ。加熱する場合も最後にサッと加える程度が一番おいしく食べられます。

ブロッコリー、ラディッシュ、ハーブ類のバジルやロケットも香りが高くておいしい。

辛みのあるマスタードなどはアクセントになります。ソバスプラウトやレッドキャベジースプラウトは色合いがアクセントに。

あまりなじみがないですが、ひまわりスプラウトもおススメ。ナッツのような香ばしさがユニークです。食べ応えもありますよ。

それぞれのスプラウトは香りも楽しいです。あの野菜の香りがこんなに小さなうちからちゃんと出てるんだって。

スプラウトの栄養価に注目!!

スプラウトがすごいのは、栄養成分の潜在力を発芽のプロセスにおいて分解し、吸収しやすい状態に変化したばかりの状態だということ。これから成長していくための多くのビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に蓄えているのです。その貴重な生まれたての野菜は多くの健康成分が発見され、注目される一つの要素となっています。健康のための食材として活躍してくれるのです。

大豆モヤシを例にとると、発芽過程で特に注目されているアスパラギン酸というアミノ酸を生成すると共に、ビタミンCは5倍、ビタミンB2も三倍にも増えるのだそうです。

他にも、カイワレ型のブロッコリースプラウトは、酵素であるスルフォラファンというがん予防に大きな貢献をする栄養成分が凝縮されていると発表され、特に注目されました。抗酸化やピロリ菌の抑制にも効果的と言われています。

まさに神秘という言葉を使いたくなる植物の不思議を堪能できます。

ほとんどのスプラウトは、食物繊維や、ビタミンCが豊富に含まれ、ビタミンB郡、カロテン、鉄分も多く含まれます。至れり尽くせりの食材なのです。便秘の解消、血液サラサラ効果も期待できます。

栽培も簡単なのに、少量でも食事に取り入れることで効率的に栄養を摂取することができるのが嬉しいポイント!妖精のような魔法使いのような、そのくらい潜在的パワーを秘めています。

インドアガーデンとしても相性抜群

例えばキッチンガーデンという言葉はよく聞きますよね。スプラウトも食と密接に関わった栽培なので、観賞としてはもちろんキッチンで育てたい場面が多いと思います。でも、そもそも植物は暗いところでは育ちません。当たり前なんですが、窓から少し日が入る程度では明るい場所とは言い難く、特に野菜は育たないことがほとんど。

一般的な住宅ではキッチンは北側に位置し、窓も一つしかないということも少なくないでしょう。

キッチンでガーデニングをする場合はかなりの工夫が必要なのと、場合によってはあきらめるしかない場合も。

でも、スプラウトなら全然大丈夫。むしろ好条件。遮光して、徒長させて育てるから。特にもやし型のスプラウトは全く光を必要としません。

キッチンにも育てる楽しみと緑を置いておけます。可愛らしい発芽豆がちょこっと素敵な器から顔を覗かせているだけで、無機質なキッチンを生き生きとした雰囲気に変えてくれるはずです。

ただし、カイワレ型スプラウトは、栽培後半の双葉が開く頃は光を当てて緑化させるので多少の光は必要です。でも、多少の光はほとんどの場合クリアできます。お気に入りの陶器の器やガラス皿で育てればほのかな緑も相まってキッチンを彩るには最適です。

スプラウトエリアを作って、インテリアとインドアガーデンを素敵にコラボさせたら楽しさも倍増します。

スプラウトの栽培方法と注意したいポイント

栽培に必要なのは空気と水だけ!!土も広いスペースもいりません。発芽豆などの早いものでは二日程、室内で出来るので温度管理をすれば一年中食卓に並べられます。思いついたときにすぐにできます。

注意するポイントは種。「スプラウト用」というものを必ず選びます。消毒や農薬を使っている種はスプラウトには向きません。スプラウト用と書かれているものや有機種子などの消毒工程をしていないものを使います。

種は夏場は特に冷蔵庫で保存したい。一度で使い切ることは少ないと思うので冷暗所で管理。あまり古くなってしまうと発芽率も下がるのでできれば、なるべく早く種は使いたいところです。

それでは、カイワレ型とモヤシ型を区別して育て方のポイントを確認しておきましょう。

大切なのは、衛生を保ち新鮮な水と新鮮な空気を与え、清潔に育てることを意識すること。栽培のポイントも衛生を保つためのものがほとんどです。下記を参考にしてみてください。

モヤシ型の場合

準備するもの

  • 市販の豆類やブラックマッペなどの種。穀類。
  • 遮光用の箱や黒い布、アルミホイルなど。
  • 輪ゴム
  • ガーゼや不織布
  • 広口の瓶(容器は深いものでいろいろ工夫してみて)

豆類は食材用として売られているものでも大丈夫。乾燥大豆や、緑豆など簡単に手に入ります。種もスプラウト用と明記してあるものを。

もやし系は、容器の中の空間で泳がすように育てるので、深くて大きめのものがおススメです。広口の方が新鮮な空気を送りやすいのと水捨ても楽です。

特にもやし型のスプラウト栽培に便利な容器もありますよ。

発芽豆などはすぐに料理に使いたい場合は、少量の豆を小さな小瓶で発芽させるのも可愛いいですね。

モヤシ型は秋から冬の方が比較的楽に栽培できます。夏場は蒸れやすく傷みやすいので、すすぎをしっかりと一日二回以上し、新鮮な空気に触れさせてあげましょう。長く太く馴染みのあるモヤシの形状に育てたい場合は特に。

①熱湯消毒かアルコール消毒を施した容器に、水洗いした種子を入れる。重なるようにいれてOK。そこに水を注ぎ浸す。浮いてきた種の皮やゴミなどがあればこのタイミングで取り除く。

茎を長く育てたい場合は種は少ない方がおススメ。10倍以上に体積が膨れるので。発芽のプロセスで熱とガスを発生せるのであまり密度が高すぎると蒸れや傷みが激しくなる原因に。

②空気の取り込みを確保しつつ、ゴミやほこりが入らないようにするため、ガーゼや不織布を容器の口に輪ゴムで留めて一晩浸水させる。次の日に容器を傾けて水を捨てる。

③酸素が遮断されないように、空気穴を空けた段ボール箱、またはアルミホイルをかぶせて遮光。暗い光が届かない場所で管理。早ければ二日程度で発芽する。光が当たると緑化して、硬くなってしまうので注意。

④毎日二回(朝と夕方がベスト)水ですすぎ洗いする。清潔な状態がポイントなので健康的なモヤシを栽培するためにも念入りにやるに越したことはない。容器を傾けてしっかりと水を切る。水切れが悪いと腐敗やカビが生えやすくなるので注意(特に夏)。衛生環境を保ち、水を含んだガーゼはその都度絞って戻す。

⑤収穫まで④の水でのすすぎと、③の遮光を繰り返す。発芽して二日くらいの豆類は一番おいしく食べれるので収穫するのがおススメ。

モヤシのように長く太くしたい場合はさらに5日くらい栽培。光に当てないように注意し、本葉が開かないタイミングで収穫。

カイワレ型の場合

スプラウト栽培キットなどを活用するのもいいですが、用意するものもそんなに多くないです。

準備するもの

  • スプラウト用の種子(必ずスプラウト用と書いてあるものを)。
  • 栽培容器(プラスチックパックや深皿など)。
  • キッチンペーパー、スポンジ、など。
  • 遮光用の箱や黒い布、アルミホイルなど。
  • 霧吹き。

カイワレ系のスプラウトの場合、容器は陶器の器やガラスの皿などで大丈夫なので、自分の好みの器を使って部屋を彩るのも楽しいです。インテリアとして、野菜とコラボレーション。

①種子は水洗いして二時間~半日ほど浸水させておくと、発芽しやすくなる。茶こしなどを使うと洗いやすい。

②熱湯消毒かアルコール消毒を施した容器にキッチンペーパー(又はコットン、スポンジ)を敷く。数枚重ねて敷くことで、水分の保持力と根の張る深さを確保。種子の発芽ベッドとして安定させる。

③霧吹きでひたひたになるほど十分に湿らせ、重なりがないように種子を均一に蒔く。

④酸素が遮断されないように、空気穴を空けた段ボール箱、黒い布などをかぶせて遮光。暗い光の届かない場所でひとまず管理。

⑤毎日二回(朝と夕方がベスト)、霧吹きで水分を与え、湿度を保つ。発芽して、根が張ったら水分が容器にたまらないように気を付ける。(根腐れを起こしてしまう可能性があるので)

⑥双葉がひらくまで、⑤の霧吹きと④の遮光を繰り返す。双葉が開いたら、明るい場所に移動し光を当てる。

⑦ある程度成長してきたら、水のやりすぎに注意して。乾燥と湿度のバランスが大事。双葉が緑色になって茎がある程度伸びたら収穫時期。大体、5日~一週間が目安。

 最後に

好きな時に手軽に栽培したいからこそスプラウトは重宝すると感じます。土も使わずに栽培でき、栄養満点。時間がなくても、手間をかけなくても育ってくれますが、ニョキニョキ育っていくのを眺めていると、いつの間にか育てる楽しみを味わっていることに気付くはずです。サンドイッチにお味噌汁に、サラダにスプラウトをプラスして、プチ自給自足を味わっっちゃいましょう。野菜作りの第一歩としても。