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ガーデニングにも活躍のコンポスト。生ごみから自家製堆肥づくり(土壌混合法)

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露地栽培ももちろんですが、植物をコンテナ(プランターや鉢)で育てるとなると、土の栄養分もなくなっていくので何かしら栄養分や微生物を活性化させる施しがいずれ必要になってくるのは必須だと思います。

そういった意味でも、堆肥を自分で作って生ゴミも削減できたら、土壌改良にも役立てられるしゴミも削減出来て一石二鳥だし!!ということで自宅でコンポスト(堆肥)を作る方法をまとめました。

循環という言葉を意識したときに自分で堆肥を生ゴミから作るという営みは大切にしたいものですね。

ただ、ベランダで菜園をする場合と、私有地に菜園を作っている場合とでは規模も違うので方法も様々ですが、ベランダなどの省スペースでも、小さく小回りのきく作り方をメインに記していきます。

有機物を分解してくれるのは微生物

生ゴミを堆肥化させるためには、有機物を分解(発酵)させる微生物が必要になります。この分解してくれる微生物は自然界には自然に存在しているものです。

これらは有用微生物群と命名され、通称EM菌と呼ばれて商品化されているものもあります。(この呼び方は造語なので一般的な学術的名称としては通用しません。)

また、これらの有益な微生物に米ぬかなどを加えてあらかじめ発酵させたものをボカシ(ボカシ肥)と呼んでいるようです。これらは生ゴミを堆肥化するための資材として売られていますが、それ自体も肥料として使われます。生ゴミ堆肥(有機堆肥)づくりにおいては、分解を促すための発酵促進剤として位置づけられると言えます。

もちろんなくても堆肥化することはできます。代用できるものとしては、微生物が含まれた土(山の落ち葉の下などの土には有益な微生物が多くいるようです。)や発酵菌(納豆やキムチなど)を用いて自分で作るボカシなどもあります。また、一般的な園芸用の培養土の黒土にも微生物が含まれています。

一番手軽!いきなり土壌混合法で堆肥化を図る

要するに、土に混ぜるだけ!!生ゴミの量が少ない場合は一番簡単なのでこちらがおススメ。

ご近所や衛生面を考えてもあまり、大胆な作業はしにくいのですが、容器を用意して土に混ぜるだけなので手軽と言えます。マンションやアパートなどはこちらのほうが良いと思います。

容器は段ボールや、プランター、プラスチックの容器やバケツなどで手軽に行えます。

古い土を再生も兼ねて基材として使う場合はそのまま栽培用土として使えるようになりますが、もちろんすぐに使えるわけではないので注意してください。分解されたことを確認したのちに熟成期間(放置期間)を設ける必要があります(一か月~程度が目安)。

用意するもの

基材

ピートモス黒土をメインにしてくん炭を適量。4:5:1くらいが目安。

※くん炭を入れると通気性が高まるので成功しやすくなります。それぞれの配合量は特に気にせずに半々でも目分量でもOK。

ピートモスの他にも落ち葉なんかでもOKです。有用微生物の餌となり増殖を促し、生ゴミの分解スピードを早めながらそれ自体も堆肥になります。黒土だけでも堆肥化はできるので、気軽に考えて!

(栽培し終わった古い土を利用するのもOKです。大きいゴロ石は取り除くこと推奨。根は分解されるのでOK)

容器

段ボール、プランター、プラスチック容器、バケツなど。手に入りやすいものを選んで。容器については下記に記載しています。

有機物

生ゴミや摘み取った花がら、葉っぱ類なども。

オプション

発酵促進剤としてのEMボカシや、有用微生物を含んだ有機質の土壌改良剤など。※古い土を使う場合は特に効果的

工程とポイント

用意した容器に基材を入れておきます。

日頃から溜めておいた生ゴミを入れます。

平らになるようにならしたり、適度に土と混ぜます。

生ゴミが隠れる程度に基材をかぶせます。コンポスターの大きさによっては、予め多くの基材を入れて混ぜ合わせて隠すようにします。(混ぜて切り返すのが一番理想的)

小さなコンポスターの場合は、スペースが小さいのでゴミが顔を出しやすいです。調合した基材は別の容器にストックしておいて、その都度基材を足してゴミを覆ったほうがスムーズだと思います。

乾燥している場合は水を少々加えて、湿り気を与えます。その都度出た生ゴミを入れる方が、適度に水分があるので簡単です。

※ミニブリキバケツなどに入れて貯めています。

生ゴミはある程度水分を含んでいた方が分解しやすいので、水切りもほどほどに。

時々、乾燥している場合は水分を加えて切り返し(土を上下に混ぜる)をします。この切り返しは早く堆肥化させるポイントと言えます。適度に酸素を入れることは発酵を促すと同時に、嫌な臭いの発生を抑えることにも繋がります。

古い土を使う場合や、分解を早めたい場合は、ボカシ肥や有用微生物が多く含まれた有機質の土壌改良剤などを少量加えると良いです。

土にきちんと覆われていれば臭いや虫もわきにくいです。蓋をしてしまうと通気性が確保できない場合、失敗しやすいのと、嫌な臭いが発生しやすいので、不織布で覆ってゴムで止める方法を推奨します。特にプラスチック容器などを使う場合。

コンポスターによっては蓋をしても大丈夫なものあります。重要なポイントは通気性です。完全密閉はしません。用意する容器や設置する場所によって様々な方法があるので記しておきます。

ライフスタイルに合わせて選べるコンポスター容器

「土に混ぜる場所」を設ければいいので、工夫すればコンポスターは多岐にわたると言えます。コンポスターとして市販されている容器を使うのも手軽で便利ですし、身近な容器を使ったり、手作りしたりも面白いですね。アイデア次第です。

プランター&鉢

2~3個、同じタイプのプランターを用意して、1つ目がいっぱいになったら、2つ目のプランターを重ねて蓋の役割も兼ねて、それもいっぱいになったら3つ目に・・・というように、熟成と分解のローテーションをつくります。通気性も確保できる上に虫除けにもなります。

ちなみに分解されると体積が減るので、一番最初のプランターを抜き取って上に重ねて使用していくイメージです。なので、ふるい土を再生しながらのコンポスターを目指したいなら一石二鳥な方法。

また、素焼きの鉢は通気性が抜群なので成功しやすいです。重いので重ねられない場合もありますが、適当な木製のフタなんかで覆っても通気性がとにかく高いので蒸れにくいです。

プラスティック容器

簡単に入手できる、プラスティックの容器やバケツを使うのも手軽です。

一人暮らしや生ゴミがあまり出ないなら、小さめの容器で十分と言えるので、コンパクトに扱える方が便利です。通気性を確保するために、不織布を口に被せてゴムで止めるなどの工夫をします。また、何箇所かキリなどを使って小さな穴を空けて通気性を確保しないと失敗します。最低限、底面には空けることを推奨します。

お庭があるなら大胆に大きな容器を設置

直接、土の上に設置するタイプのものです。田園型暮らしなら大胆にいけます。

もしくは、穴を掘ってそこを堆肥化する場所にしても。ワイルドで最も手軽と言えそうです。

どんどん生ゴミを土に混ぜてガンガン堆肥化できます。

段ボールコンポスター

ベランダや軒下で活躍します。雨が当たるところは適さないので気を付けます。

作り方も簡単です。蓋をしても通気性が保てるので、腐敗や嫌なニオイが発生しにくいです。手軽なのに成功しやすい方法です。蓋をしてもOKな一番コストがかからないコンポスターです。

DIYで自分なりのオシャレなコンポスターを作るのも楽しい!

ビジュアルが気になったり、庭やベランダのテイストに合わないなーと感じる場合はDIYしちゃうのもいいです。

通気性を確保した木製のコンポスターです。工夫するポイントを押さえて手作り!!大きさを自分なりに決めれば、小さなスペースやベランダでも可能と言えます。直接土の上に置く底がないタイプ、ベランダなどで活躍する底があるタイプなど、目的や場所に合わせて選択します。

ポイントは上部を密閉しないように通気性を確保するように作ること。

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 堆肥化する上で知っておいた方が良い生ゴミの種類

堆肥化をするうえで、腐敗や嫌な臭いの発生が比較的少なく、成功する確率がぐんと上がるのは植物性で柔らかいゴミです。煮たり細かく刻まれているものは分解しやすいと言えます。また、分解しにくいゴミ、入れない方が良いとされるゴミもあるので、確認のために記しておきます。

分解されにくいゴミ

根菜の皮(細かく刻むか茹でると分解しやすいです。)

卵の殻、貝殻(細かく砕きましょう。)

野菜の芯など(入れる場合は茹でたり、刻んだりした方が分解が早いです。)

生野菜(細かく刻みましょう)

分解されずにほとんど残ってしまうゴミ

落花生の殻

トウモロコシの芯

魚や肉類の骨

など

入れない方が良いゴミ

タバコ

塩分の強いもの

腐敗した生ゴミ

など

分解されにくそうな生ゴミはそれとなくイメージしやすいと思います。基本的に硬いものは分解されにくいです。また、衛生的でないと感じるものや人が食べられないと思うものは入れないようにします。全部ではないですが目安にしてください。動物性の生ゴミは虫や腐敗が起きやすいこともあります。

また「種」類を入れた場合は発芽する可能性がありますが、コンポスターの中で発芽した場合はそのまま分解されます。注意しなければならないのは堆肥として使用した際に発芽する場合もあることです。なので大きな種はできるだけ入れないようにしましょう。

上記一覧であげたものは、効果的で短いスパンで堆肥作りを望む場合は知っておいた方が良い重要な要素だと認識できます。

※プランター栽培などで堆肥を使う場合は、入れたゴミの原型があまりに残っている場合は取り除いてから使用したほうがいいです。

畑などにまく場合は、いずれゆっくりと分解されていくのである程度アバウトでも大丈夫です。

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最後に

ここで作ろうとしている生ゴミを分解して熟成させたものは、有機堆肥になります。これは、やがて有機肥料の役割も担ってくれるものとして位置づけることができ、元肥として期待できます。ゴミの減量と土の再生を兼ねたエコなガーデニングライフをサポートしてくれます。積極的に堆肥作りを取り入れて、循環を意識した暮らしができたら理想的ですね。