開き直りかもしれない。傍から見れば情けないと思われるかもしれない。プライドはずたずたになるかもしれない。
それでも、とことん逃げて自分の心を守るってことが大事だと思うんです。
立ち向かう勇気なんて、常にあるわけがないです。常に湧き出てくるなら、どうぞ頑張って下さいと思うけれど、そうじゃないなら逃げればいいと思うんです。
うん、いろんな状況がありますからね。今、何に苦しんでいるかなんて人それぞれです。でも、一番大事なのって自分の心なんじゃないの?って思います。
それが壊れたら、おしまい。崩れる寸前でなんとか維持しておくことの方が大切。一度壊れたものを再生するのは並大抵のエネルギーじゃないです。
だから、天秤にかけて何を守りたいのかちゃんと決める。
自分の心よりも、お金?自分の心より仕事?自分の心より名誉?他にはなんでしょう。
逃げるというより自分が傷つくとわかっている場所、人、自分が理不尽な目に会うとわかっている場所、人から離れて避けるっていうこと。
現実的に、難しいこともあるかもしれません。仕事辞められないとか、経済的に今のままで現状維持とかね。
逃げるためにはまず、決められるかが肝心です。そこから準備を始めるということだけで、どんどん解放されていく心理状態に向かっていったりするからです。
今すぐには無理でも、少しずつ準備しているという状況がすでに自分の心を守り始めたということになります。
逃げられない!なんて思わずに。
逃げようと決めたら、現実的に論理的に準備するのが大切です。
「立ち向かわなければ、何も変わらない」「周囲を気にしているうちは自分に甘えている証拠」なんていう厳しい言葉も聞こえてくるかもしれない。でも、そんなの関係ないです。辛いんだから、逃げることの方が大事です。そもそも立ち向かったから壊れそうなんだから。
誰かと比べちゃいけない、あなたの心は誰かのものじゃないんですから。
逃げるって言っても、エネルギーは相当使います。逃げるのにだって頭使うし、計画性だっているし、忍耐だっていります。何を天秤にかけるのかと書いたけど、「これは嫌だけど、あれも嫌」では逃げることはできません。
「あれが嫌だから、これは我慢しよう」これが逃げるための準備で必要な意識。
何が「一番嫌」なのかが明確であることが大事です。それから逃げることによって、地位、お金、人間関係、何かを失うのは当たり前ですが、でも、それでも守りたいものが「自分の心」だと思えていれば、まず健全な精神を保てます。
相談できる人がいるなら、それに越したことはないけれど、たった一人でそれに立ち向かっているならば、なお、大事なことです。
誰かに話しても理解されない苦しみってやつの方が多いと思うので。
そんな時こそ、しっかりと自分を守れるかが肝ですね。
で、結局また、立ち向かう勇気が出てきたら、立ち向かえばいいし、また逃げたくなったら逃げればいい。
その繰り返しで、いつの間にかゴールに辿り着くんじゃないかなって思います。
自分の心を守ろうと、思えているのは能動的な意識。これがあるなら、その期間は充電期間になって、また立ち向かう勇気が必然的に出てくるはずです。
それまで、身を潜めてじっくり自愛しましょう。って苦しくて悲しんでいる人には言いたいし、自分に対してももっと優しくなりたいと思った夜でした。